これから卓球競技をするための「卓球スタイル」とボールを打つための「用具」の説明をします。
①戦型(卓球スタイル)
1.「シェークドライブ型」
一般的卓球スタイルで、80%ぐらいがこのタイプの選手
- シェークハンドラケットを使い、両面に普通の裏ソフトラバーを貼ったラケットが一般的。裏ソフトラバーは、ボールに強い回転をかけられる。(張本智和、宇田幸矢、水谷準、平野美宇タイプ)
- シェークハンドラケットを使い、使用するラバーを片面又は、両面に普通の裏ソフトラバーとは違う、表ソフトラバーか特殊な異質ラバーを貼ったラケットを使うことで、返球に変化をつけることができる。(福原愛、伊藤美誠タイプ)
2.「ペングリップ型」
ペン型ラケットを使うタイプ。昔は多かったが今は少ない。日本型は丸縦長、中国型は丸型のラケットが多い。選手の5%ぐらいが使用。
- 片面に裏ソフトラバーを貼り、ドライブ打法を軸に戦うスタイル。
- 片面に表ソフトラバーを貼り、速攻打法を軸に戦うスタイル。
- 中国式ペン型ラケットの両面にラバーを貼り、両面打ち打法を行う。ペン型の場合このタイプが主流。バック打ちがスムーズに打てる。
3.「カット型」
シェークラケットを使い、ボールを下に切る「カット打法」を主に守備的なスタイルだが、攻撃力も必要。動く範囲が広く、観客を沸かせるスタイル。
- シェークラケットの両面にラバーを貼り、相手の攻撃を粘り強く返球し、チャンスボールは、反撃で得点する。
- 片面に異質ラバーを貼り、返球するボールに変化をあたえチャンスをつかむ。2019ワールドカップでは、日本の若いカットマンペアが決勝で中国ペアに勝ち優勝している。(橋本帆乃香ー佐藤瞳ペア)守備と攻撃の2倍の練習!
②用具(ラケット)
1.「シェークハンド型ラケット」
握手をする様な持ち方。現在、約90%がこのタイプ。
- シェークドライブ型選手が使う。丸型で、両面に普通の裏ソフトラバーを貼ったラケットが一般的。
- 使用するラバーを片面または、普通の裏ソフトラバーとは違う種類のラバーを貼り、ボールに変化を付けて返球する。相手が受けにくくなる。
- カット型選手用で直径が2cmぐらい大きい。カット(守備)するのに合った、ボールに回転がより多くかかるラバーを使う。片面に異質なラバーを貼るのが一般的。攻撃することを考慮し、最近ではドライブ型ラケットを使う場合もある。
2.「ペン型ラケット」
ペンを持つような持ち方。現在、選手が少なく中国、日本に多い。
- 日本式ペン型ラケット。昔から日本にだけ伝わる、長方形の形をしている。使用するラバーは、片面のみに貼る場合が多い。片面ラバーの場合、バック打法は手首を返して打たなければならない。また、選手によっては両面にラバーを貼ることもある。
- 中国式ペン型ラケット。現在の主流で、丸型のためラケットの重心が日本式に比べ、手元に近くなり「手首の負担」が少ない。ほとんど両面にラバーを貼ってプレーをする。バック打法はそのまま、手首を返さず裏打ちをする。両面にラバーを貼ると多少重くなるが、ラバーの種類と筋肉の成長でカバーする。
③用具(ラケットに貼るラバー)
1.「一枚型表ラバー」
昔からある、スポンジを使わない「ツブラバー」。
- 現在、中学生ではほとんど使われていない。カットマンとか、ペン両面使用の選手が使う場合がある。
- 打球に「安定性」があるので、初心者向きかも。熟知すれば利用価値もある。
2.「表ソフトラバー」
ツブラバーの下に、スポンジを貼ったラバー
- 速効性のあるラバーで、返球された「変化のあるボール」にも打球しやすい。
- ボールに対する「回転力」よりも「スピード」を重視したラバー。
3.「裏ソフトラバー」
裏ツブラバーの下に、スポンジを貼ったラバー。
- 現在いちばん使われているラバーで種類も豊富!性能もピンからキリまで!価格も同様!
- 卓球が初めての方には、初級クラスのラバーをおすすめします。
4.「異質ラバー」
特殊なゴム材を使って作った、ラバーでスポンジつきもある。
- 裏ソフトラバーで、表面がツルツルして滑る「アンチラバー」があり、使うと面白い。
- 一枚型表ラバー、表ソフトラバーで「ツブが柔らかい」、打球に「ナックル」性あり。
- 打球フォームが「少し違う」。初心者は「すぐなれる」。カットマンに多く使う。
以上、参考になりましたでしょうか。これから卓球を始める方の参考になれば幸いです。
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