総合評価:B+
基本情報
- メーカー価格:6,000円(税抜)
- カテゴリー:裏ソフト>テンション系
- スピード:☆☆☆☆☆
- スピン:☆☆☆☆☆☆
- コントロール:☆☆
- 硬度:硬い(ドイツ基準47.5°)
- 弧線:高め
- 厚さ:中・厚・特厚
スピンドライブ重視!
シートでグリップして弧を描く、強烈なスピン!
どんな位置からでも打ち抜ける威力、強いドライブに打ち負けない強靭さが魅力!
その実力は世界のトップが証明し続ける!
引用:https://www.nittaku.com/products/rubbers/post-3
ファスタークG-1の位置づけ
ファスタークG-1はニッタクのハイエンドラバーです。ラバーの売上で常に上位をキープしている圧倒的人気ラバーですね。
伊藤美誠選手や森園政崇選手が使用しているのも有名ですね。両選手とも前陣でガンガン攻める戦型で、ドライブとミート打ちどちらも威力のあるファスタークG-1が戦型にマッチしているのでしょう。
ファスタークシリーズ4種はそれぞれ強みがあります。
- G-1:スピンドライブ
- P-1:スピードドライブ
- C-1:バランスラリー
- S-1:スマッシュ
技術が必要ですがファスタークG-1はこれらの強みが高いレベルで全て兼ね備えています。テナジーだとレビューの内容はある程度似ていますが、ファスタークG-1のレビューは内容がかなりバラバラなのが面白いです。弾みやドライブの弧線が使う人によって違うのが分かります。
前陣メインの上級者にとってはかなりコスパ最強のラバーだと言えます。ドライブ・ミート打ちどちらも威力があり、ドライブ弧線の高さもコントロールでき、シートが強く相手の回転に打ち負けず、硬いスポンジでパワフルなスイングにもしっかり応えてくれます。定価6,000円とは思えないスペックの高さです。
しかし、中級者にとってはコスパがよくないです。ファスタークG-1はめっちゃ人気のラバーなので、おすすめした方がPV稼げると思います。でも正直に言っちゃいます。ファスタークG-1は使いこなすのめっちゃ難しいです。少なくとも私は初中級者にはおすすめできません。
十分な性能を引き出すために求められる技術レベルが非常に高く、さらにスポンジもシートも硬いのでパワーもかなり必要です。「思ってたのと違う」というリスクが高く、試しに使ってみるにはお値段が高い。ということで中級者にはコスパが良くないという結論です。したがって総合評価は「B+」。
レビュー
スポンジ硬度は47.5°ですが、シートも硬く打球感はけっこう硬いです。テナジーだとラバーが勝手に弾みと弧線の高さを出してくれるような感じですが、ファスタークG-1は全て自分で調整していくような感じです。テナジーがオートマ車なら、ファスタークG-1はマニュアル車?
以下、かろうじて中級者(自称)目線のレビューです。とても私では使いこなせる気がしませんw
- サーブ:回転かけやすいです。勝手に食い込まないので思いっきりシートで擦りにいけます。
- レシーブ:回転の影響が強めで難しいですね。ただ勝手に弾まないので台には比較的収まってくれます。ストップやチキータよりもツッツキの方が難しく感じました。
- ドライブ:前陣でシートで擦るドライブは、あまり弾まず、弧線高めで、下回転も持ち上げやすいです。前陣で少しミート気味にスポンジに食い込ませると直線的なドライブでスピードも出ます。そして面白いのが、中陣でスポンジに食い込ませると弧線が高く弾みもかなりあります。私の技術不足が原因ですが、ドライブの弾み・弧線・コースがあんまり安定しないという印象です。あとラバーが重いので連打がキツイです。軽いラケットやラバーと組み合わせ推奨。
- スマッシュ:シートもスポンジも硬いのに不思議とやりづらい感じはありません。スピードも出て決定力もあります。
- ブロック:思ってたよりかは暴れないですが、それでも回転の影響が強いのでしっかり角度を合わせないとけっこうオーバーします。
テナジーの代替品として比較もよくされますが、中級者レベルだとテナジーよりも使いこなすのは難しいと思います。テナジーだと自動で弾みと弧線が出ますが、ファスタークG-1は自分で弾みや弧線が出るように打つ必要があります。
価格・性能が近いラバーとの比較は以下の通り。上にいくほど「安定感>威力」で下に行くほど「安定感<威力」という感じです。
- ↑「安定感>威力」
- ロゼナ
- ラクザⅩソフト
- スーパーヴェンタス
- ラクザⅩ
- ファスタークG-1
- ↓「安定感<威力」
おすすめ活用法
基本的には上級者向けで、特に前陣でガンガン攻める戦型におすすめですね。中級者でもステップアップしたい、様々な球質のボールを打ち分ける技術を身に付けたい、という場合にはおすすめです。
中級者の場合は、打球硬めで重さがあるので基本フォア面推奨。ラケットやバック面のラバーは軽量のものと組み合わせるといいでしょう。
両面ファスタークG-1にしたり、同じように重いラクザⅩやスーパーヴェンタスと組み合わせると重くなりすぎるので注意。
バック面におすすめの軽めのラバーを紹介します。
おすすめの組み合わせ(中級者)
【性能重視】
- バック面=ロゼナ→ドライブ・ブロックの安定感◎
- バック面=ラクザⅩソフト→ロゼナよりも柔らかく強弱をつけやすい
【価格重視】
- バック面=ファクティブ→バランス重視
- バック面=フライアットスピン→軽さ重視
- バック面=ライガン→安定感重視
- バック面=ファスタークS-1→スピード重視
まとめ
ファスタークG-1は、基本上級者向けですが、ステップアップを目指すなら中級者にもおすすめです。スピン・スピードの最大値が高く、ドライブとミート打ちどちらも威力があり、弾みや弧線を調整できる。技術がある人ほどコスパが良くなるラバーです。
以上、参考になりましたでしょうか。ラバー選びに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
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